出願する学校は、併願も含めて固まってきたことでしょう。数ある高校の中から受験校を絞り込むんで選びぬいた学校には、必ず選んだ理由があるはずです。ラストスパートに向かうこの時期、受験する高校に行きたい理由が明確なほど、入試直前の受験勉強へのやる気にもつながります。

 

先輩たちが受験した学校は、「なぜ」選ばれたのか。どんな魅力を感じて受験に至ったのかを見ていきましょう。今回は【学校名】とその理由を記載し、ニックネームは表記しません。

【調布北】
進学指導推進校に指定されていて、勉強に熱心で、合格実績も良かったから。

【長生】
将来国立大学に進学したいので、進学率の高い長生高校を選びました。

【八王子東】
国公立大学への進学を希望しているので、近くの学校では実績が最も高いから。

大学進学まで意識している高校受験生にとってまず気になるのは、「入口」である入試に対して、「出口」である大学入試実績ですね。入口の偏差値はさほど高くなくても、出口の大学実績で飛躍している、いわゆる「お得感」のある学校は人気が高まっています。もちろん、結果を出すための厳しい鍛錬をした成果であることも踏まえておきましょう。

【筑波大学附属】
自主・自律・自由の校訓。国立大付属の中で、共学だという点。

【帝京】
校舎が綺麗。大学付属だから。

【東葛飾】
自由な校風と大学の進路状況。

【国際基督教大】
帰国生が全体の2/3を占める、とても国際的な学校だから。

校舎を新築すると受験生が増える傾向があります。きれいで最新の設備が整う環境で、高校生活を送りたいという気持ちは多くの受験生にあるでしょう。また、実際に通うとなれば、気の合う友人ができるかどうか、校風も大切ですね。これは実際に学校に行ってみないとわかりません。これから高校選択に向き合う中2の皆さんはぜひ参考に!

【桐朋】
野球のチームメイトが中学にいて、高校で一緒に野球したかったから。

【昭和学院秀英】
学力的に適切だったから。また、塾の先生との進路指導ですすめられたので。

塾の先生の薦めは、影響力が大きいですね。友人や先輩の存在で、学校を決めるケースもあります。

【明治学院東村山】
校庭がすごく広くて、ここで中学校から続けた陸上を頑張りたいと思ったから。

【越谷北】
近いので、部活や自分の時間がその分多く取れる。見学に行ったとき、学校や部活動が楽しそうだったので行きたいと思った。

特定の部活の活躍も、
学校選びのポイントですね。

【県立川越・城北】
男子校ならではの雰囲気のなかで高校生活を送りたいと思ったから。

【慶應女子】
付属校だから、大学受験に縛られず高校生活を送れると思ったから。

【日比谷】
制服があるし、行事も盛んで、しかも大学進学に向けて頑張れそうだと思ったから。

【戸山】
とにかく制服が嫌いなので私服の学校がよかった。

男子校か女子校か共学校か。制服があるかないか。基本事項ですので、中2のうちにチェックしておくといいですね。

【県立柏】
行事が盛んで私も参加したかったから。

【拓殖大学第一】
設備が整っていて、ここでなら快適な学校生活が送れると思ったから。

【船橋啓明】
学校見学のとき、行事や部活動を紹介する映像などや、授業の内容も面白そうなものばかりだったことに惹かれたから。

行事の盛り上がりや授業のようす、設備なども、足を運んで初めてわかることがたくさんあります。

【桐朋】
難易度別の授業で自分の得意不得意に合うから。
数学に力を入れていて、自分の得意なところを伸ばせると思ったから。

【市立千葉】
大学との連携授業があったり、他の教科とのクロスカリキュラムに魅力を感じたので。

【国府台女子】
雰囲気が落ち着いていてよい。カリキュラムがよい。海外に行くことができる。校内が綺麗。大学の合格実績がよい。

【市立稲毛】
国際教育がさかんで、他の国との交流をすることができるから。これから国際化社会になると思うからここで学んだことが役に立つと考えたから。

高校には何しに行くのか?
それは「勉強」です。
学業に付随して部活や行事があるのです。カリキュラムや指導方針など、高校の学習内容までしっかりチェックして受験校を選択した先輩を、ぜひ見習いましょう。

 

中3のみなさんが、第一志望校や併願校をどのような視点で選んだのでしょうか。
「偏差値がちょうどよい」「基準を満たしたから」などという理由だけで選ぶわけにはいきません。
基準を満たす数校のうち、どの学校がよいのか吟味した結果、選び抜いた学校であれば、 併願であっても入学する価値が十分にある学校です。志望理由が明確なほど、受験勉強へのやる気が高まるでしょう。