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2021年(令和3年度)千葉県公立高校入試はここが変わる!

入試改革でどう変わる?2021年入試「選抜・評価方法」発表!

2021年春に大きく変わる千葉県公立高校入試。あらためて内容を確認しておきましょう。

《おもな変更点》
○試験区分:「前期選抜」「後期選抜」の2回入試 ➡ 「一般入学者選抜」に一本化
○学力検査:一日で5教科を実施 ➡ 初日に国・数・英,2日目に理・社を実施
集合時間8:45 ➡ 9:30
英語(リスニング含む)50 分 ➡ 60 分
○内申(評定):中学校間の格差を調整 ➡ 廃止(調査書の数値がそのまま使用される)
○その他:(前期選抜)2日目検査 ➡ 学校設定検査

一般入学者選抜では「学力検査」「内申(評定)」「調査書記載事項」「学校設定検査」を各高校が設定した配点で点数化。得点を合計した「総得点」により選抜されます。また定員の20%まで,内申・調査書記載事項・学校設定検査の配点を変更した2段階目の選考が可能(市立高校は2段階目が20%を超える場合あり)。各項目の配点を1段階目の2倍以上に設定できるようになっています(ただし各項目の上限以内)。2020年春までの前期選抜では各項目の配点に制限がありませんでしたが,一般入学者選抜では上限・下限を設定。高校間の配点の幅が狭くなりました。

《選抜方法(配点)の比較》

2020年春(前期選抜) 2021年春(一般入学者選抜)
学力検査 500点
理数科:500~600点(理・数1.5倍)
国際系学科:500~550点(英1.5倍)
500点
理数科:500~600点(理・数1.5倍)
国際系学科:500~550点(英1.5倍)
※理数・国際は対象教科を2倍まで可(2021年春は採用校なし)
内申(評定) 0~270点
(135点満点0~2倍)
67.5~270点
(135点満点0.5~2倍)
調査書加点 0~230点 0~50点
2日目検査
→学校設定検査
3~448点 10~150点
(専門学科は200点まで可)
合計 505~1150点 577.5~970点
(専門学科は1120点まで)

では,各高校でどんな選抜となるのでしょう?
7/21(火)に各高校のホームページ上で発表された2021年春の「選抜・評価方法」を見るとわかります。しかし,千葉県教育委員会では他都県のように各高校の選抜方法をまとめた一覧を作成していません。そこで,普通科・理数科・国際関連学科・総合学科96校について,各項目の配点や,合計点に対する比率などを一覧表とグラフにまとめました(PDF)。前年の前期選抜とどこが変わったか?もわかるデータになっています。志望校検討の際に確認しておきましょう。あわせて「一般入学者選抜のキホン」「学力検査の比重が高い」「調査書の比重が高い」「学校設定検査の比重が高い」それぞれの高校ランキングの記事もご活用ください。

比重と変更点がひと目でわかる!2021年春 千葉公立「選抜・評価方法」一覧(PDF)

一般入学者選抜のキホン

①学力検査 100点満点×5教科=500点満点
→理数系学科で「数学・理科×1.5倍」,国際系学科で「英語×1.5倍」とする場合あり
②調査書(評定) 5段階評価×9教科×3学年=135点満点
→一部の高校で135点×0.5~2倍に圧縮・拡大する場合あり
③調査書(その他) 配点の大きさは高校によりさまざま
→0~50点の範囲で各高校が設定
④2学校設定検査 配点の大きさは高校によりさまざま
→10~150点の範囲で各高校が設定(専門学科は200点まで)

多くの高校では「学力検査=500点満点」と「評定=135点満点」がそのまま合計されます。比重は「学力検査=79%」「評定=21%」になり,この時点で学力検査の比重がかなり高くなっています。高校によって配点が異なる③④も加わることで「総得点」に対する各選抜資料の比重が変わってきますが,96校のうち「学力検査」が全体の半分を下回る高校はありません。60~69%は33校,70~79%は43校,80%以上は8校という状況です。一方で,②③を合計しても「調査書」の比重が40%を超える高校はなく,「学校設定検査」が20%を超える高校は1校のみ。新しい入試制度でも「学力検査」が最重視されているのです。

学力検査の比重が高い高校ランキング

学校名(学科) 学力検査 調査書 学校設定検査
内申(評定) その他
県立船橋高(理数) 89% 10% 1%
小金高(総合) 87% 12% 2%
千葉高 87% 12% 2%
千葉東高 87% 12% 2%
県立船橋高(普通) 87% 12% 2%
佐倉高(理数) 86% 10% 4%
佐倉高(普通) 84% 11% 5%
検見川高 83% 11% 4% 2%
長生高(理数) 81% 18% 1%
東葛飾高 80% 11% 10%

調査書の比重が高い高校ランキング

学校名(学科) 学力検査 調査書 学校設定検査
内申(評定) その他
船橋啓明高 62% 33% 3% 2%
船橋東高 63% 34% 2% 1%
浦安南高 55% 30% 5% 10%
我孫子東 54% 29% 5% 11%
小見川高 54% 29% 5% 11%
鎌ヶ谷西高 54% 29% 5% 11%
佐倉南高 54% 29% 5% 11%
沼南高 54% 29% 5% 11%
関宿高 54% 29% 5% 11%
八千代東高 54% 29% 5% 11%
四街道北高 54% 29% 5% 11%

学校設定検査の比重が高い高校ランキング

学校名(学科) 学力検査 調査書 学校設定検査
内申(評定) その他
市立柏高(普通) 60% 16% 4% 20%
姉崎高 60% 16% 6% 18%
市川南高 60% 16% 6% 18%
行徳高 60% 16% 6% 18%
松戸馬橋高 62% 17% 4% 18%
柏陵高 61% 16% 6% 17%
多古高(普通) 61% 16% 6% 16%
犢橋高 52% 28% 5% 15%
野田中央高 52% 28% 5% 15%
船橋二和高 52% 28% 5% 15%

一本化初年度!2021年春入試の検査内容を発表

入試改革により「前期選抜」「後期選抜」を「一般入学者選抜」に一本化して最初の入試となる2021年春。各校でどんな検査が行われるのか?押さえておきたいポイントを見ていきましょう。
2020年春の前期「第2日の検査」と2021年春の「学校設定検査」を比較すると,「面接」の実施は81校131学科→82校135学科と最も多く,「自己表現」51校76学科→45校60学科,「作文」13校16学科→10校13学科,「適性検査」9校16学科→8校12学科と続きます。「集団討論」1校1学科,「小論文」1校2学科は前年と同数で,「学校独自問題」は前年に続き実施校なしという状況でした。実施校が増えているのは「面接」のみで,「自己表現」「作文」「適性検査」では減っていますが,これは2つの検査を実施する高校が27校43学科→18校24学科に減少しているためです。
全体的に前年の前期選抜と同じ「学校設定検査」とする高校が多くなっていますが,「評定(調査書の内申)」の重みを「0.5~2」の間で設定する「K」値の変更などが散見されるため,志望校を選択するうえでしっかり確認しておきましょう。下の記事とあわせて,高校別の検査内容を一覧にした「2021年春千葉公立「面接・自己表現・集団討論・作文・小論文・適性検査・独自問題」一覧(PDF)をご活用ください。

なお,7月21日(火)には各高校のホームページ上で「選抜・評価方法」が公表され,「評定」「学力検査」「学校設定検査」それぞれの配点(満点)が判明する予定なので,確認しておきましょう。

①「K=1」以外に設定する学校

「学力検査」は100点満点×5教科=500点満点,「評定」は5段階評価×9教科×3学年=135点満点で算出されます。従来の「後期選抜」では「評定」に「K」と呼ばれる係数(1以上の整数)を乗じて「学力検査」に対する比重を上げることができました。2021年春の「一般入学者選抜」では「K」の範囲を「0.5~2」の間で設定でき,「評定」の比重を半分(67.5点満点)から2倍(270点満点)に変動させることが可能になっています。「K=1」とする高校が主流ですが,それ以外に設定する高校では「評定」の点数が大きく変動することになるため,志望校を検討する際には「K」値を確認しておきましょう。
「K=0.5」(67.5点満点)の高校:検見川高・小金高・佐倉高・千葉高・千葉東高・東葛飾高・船橋高
「K=2」(270点満点)の高校:我孫子東高・市原緑高・浦安南高・小見川高・鎌ヶ谷西高・犢橋高・佐倉東高・佐倉南高・関宿高・銚子高・野田中央高・船橋啓明高・船橋東高・船橋二和高・八千代東高・四街道北高

②「学校設定検査」を変更したおもな高校

2020年春の「前期選抜」で行われていた「第2日目の検査」と比較して,実施内容を変更したおもな高校は以下の通りです。
磯辺高:面接→作文  市原緑高:面接・自己表現→面接  柏南高:面接→作文
鎌ヶ谷高:作文→自己表現  鎌ヶ谷西:自己表現→面接  木更津東:自己表現→面接
君津(普通科):面接・自己表現→自己表現  行徳高:面接→面接・自己表現
検見川高:作文→面接  国府台高:作文→面接  佐倉南高:面接・自己表現→面接
関宿高:面接・作文→面接  匝瑳高:作文→面接  袖ヶ浦高:面接・自己表現→自己表現
東金高(普通科):自己表現→面接  市立習志野高:面接・自己表現→自己表現
野田中央高:自己表現→面接・自己表現  船橋高:面接→作文
船橋二和高:自己表現→面接・自己表現  船橋法典:面接→自己表現
幕張総合(総合学科):面接→面接・自己表現  市立松戸高(国際人文科):面接・作文→面接
松戸六実:面接・自己表現→自己表現  茂原高:自己表現→面接  八街高:面接・その他→面接
四街道高:自己表現→面接・自己表現  四街道北高:面接・自己表現→面接

③「傾斜配点」を行う高校

理数科と国際関係に関する学科では従来の「後期選抜」と同様に,理数科では数学・理科の得点,国際関係では英語の得点をそれぞれ1.5倍または2倍して選抜できる「傾斜配点」が導入されています。2021年春は木更津高(理数科)・市立千葉(理数科)を除く対象学科すべてで「傾斜配点」が採用されました。
「数学・理科を1.5倍」する高校(理数科):船橋高・柏高・佐倉高・佐原高・匝瑳高・成東高・長生高
「英語を1.5倍」する高校:松戸国際高(国際教養科)・流山おおたかの森高(国際コミュニケーション科)・
成田国際高(国際科)・東金高(国際教養科)・市立稲毛高(国際教養科)・市立松戸高(国際人文科)

④「志願理由書」の提出が必要な高校

「志願理由書」は2014年春の入試まで全員が出願する高校へ提出していましたが,2015年春より高校が必要とした場合のみ提出するよう変更。以来,提出校は年々減少傾向にあります。2021年春の「一般入学者選抜」でも「志願理由書」の運用は従来通りで,提出校は7校8学科→6校7学科に減少しました。
「志願理由書」の提出が必要な高校:浦安南高・上総高(園芸科/君津高と統合)・行徳高・
幕張総合高(総合学科・看護科)・薬園台高(園芸科)・八千代高(体育科)

2020年(令和2年度)千葉県公立高校入試はここが変わる!

2020年春の「評定合計平均値(m値)」を発表。
2021年春からの調整(算式1)廃止で内申はどうなる?

5段階評価 × 9教科 × 3学年 = 135点満点
公立中学から県立・市立の出願高校に提出される内申(評定)は上記のように算出されます。ただし,県内すべての中学校が一律の評価基準で生徒の内申をつけることは不可能で,3学年合計の平均が100点を超える高い中学もあれば,90点を下回る低い中学もあります。
そのため,2008年春の入試から中学でつけた内申点をそのまま使わないようになり,
自分が通う中学校の平均が「95点」より高い分が減点され,低い分が加点される
というしくみになりました。
たとえば,別々の中学に通う隆君と恵さんの内申が同じ81点の場合
・隆君の中学が平均105点だと95点より10点高い分が引かれ,71点に
・恵さんの中学が平均85点だと95点より10点低い分が足され,91点に
隆君と恵さんの内申点は20点も差がつくことになり,
同じ内申点でも中学が違うと有利になったり,不利になったりする
ことが起こるようになりました。

2020年春の各中学校の平均内申(m値)を見ると,県内最高の中学は「106」点,県内最低の中学は「85」点で,その差は「21」点もありました。県が定めた基準値95点からの差が大きくなればなるほど強制的な調整も大きくなり,特に県内最高の「106」点の中学では個々の生徒の内申点が一律で「11」点も引かれてしまうことになるので,本来なら合格できた高校に届かなくなることも起こりえます。評定平均が高い中学には“評価基準が甘い”場合もあれば,“学力の高い生徒が集まっている”場合もあるのです。特に後者の場合,内申が不当に下げられたことになります。

くわしくは→千葉県公立高校入試システムp.71「算式1って何だろう?」

2021年春からは,前期選抜・後期選抜を一本化する大きな入試改革の中で内申調整(算式1)を廃止。在籍中学でつけられた評定の点数がそのまま入試に使われるようになり,“学力層が高い中学の内申が不当に下げられる”ことが解消されます。一方で,評価基準が”甘い中学”と”厳しい中学”で不公平が生じる状況に戻ることになりますが,内申調整廃止の理由や今後の対応について県教育委員会は明確にしていません。

なお千葉県の内申は,例えば東京都と比べると全体的に高くつけられています。
2020年春入試の9教科5段階評価で「5」~「1」それぞれがつれられた比率を見ると,
千葉県:「5」=18.0%,「4」=30.5%,「3」=39.6%,「2」=8.8%,「1」=3.1%
東京都:「5」=12.2%,「4」=24.9%,「3」=48.1%,「2」=11.7%,「1」=3.1%
という状況で,「5」「4」の比率が東京都で37.1%に対して千葉県では全体の半分に近い48.5%くと高くなっています。これで”東京都より千葉県の中学生の学力が高い”ということにはなりません。千葉県では評定基準の”甘い中学”が多いと考えた方がしっくりきそうです。現状で高めにつきやすい千葉県の内申ですが,内申調整が廃止されるとさらに上がる可能性もあります。内申調整が導入される2008年春までは「5」「4」の比率が52.9%という年もありました。同様の状況に戻る可能性もあるので,注意が必要です。なお,2021年春の入試でも学力検査500点に対して,内申は135点満点とする高校が多いと推測されます。内申はもちろんですが,より比重が高い学力検査の対策をしっかり行うようにしていきましょう。

参考までに2020年春の中学校別・平均内申の一覧(PDF)を掲示しました。在籍中学の平均内申を他校と比較しながら確認しておきましょう。

千葉県公立 後期選抜の出願状況を発表!

2月25日(火)に締め切られた千葉県公立高校の出願状況が発表されました。志願変更期間は2月26日(水)・27日(木)と間近の2日間しかありませんが,出願校の状況を確認し,中学校や塾の先生と相談しながら志願変更を考えましょう。

倍率上下がひと目でわかる!2020年春千葉県公立 後期志願者増減一覧

志願倍率が2.0倍を超えた高校

松戸国際(国際)3.29 東葛飾高2.58 市立千葉高(理数)2.50 県立船橋(普通)2.41
市立習志野(商業)2.25 津田沼高2.24 木更津東高(普通)2.15 市立稲毛高(国際)2.10
成田国際(普通)2.08 柏南高2.05

出願校の状況は?前期選抜の応募状況を発表!

いよいよ始まる千葉県公立高校入試。2月4日(火)に締め切られた「前期選抜」の出願状況が発表されました。応募者数・応募倍率について前年との比較を一覧表にまとめましたので,出願校の状況を確認しておきましょう。
応募者が増えている高校でも必要以上に不安になることはありません。チャレンジ受験が増えているだけであれば合格ラインはそれほど変わらないからです。逆に,応募者が減っている高校でも油断してはいけません。
学力検査は2月12日(水),面接・自己表現・適性検査・作文などの検査は2月13日(木)です。健康管理に注意しながら,しっかりと準備して入試に臨みましょう。

倍率上下がひと目でわかる!2020年春千葉県公立 前期志願者増減一覧

入試直前!「進路志望状況」を出願校の決定に活用しよう

毎年1月時点で県内の公立高校を目指す中学3年生の志望校を集計した進路志望状況調査。入試が「厳しくなりそうか」「やさしくなりそうか」がわかる資料です。

2020年春の入試では,中学卒業生の減少(-0.9%)に伴って県立・市立高校の募集定員を1.3%(440名)減らしています。これに対して公立高校(全日制)の志望者は3万8021名→3万7304名と1.9%(717名)減少したため,志望倍率は前年を0.01ポイント下回る1.15倍になりました。混迷する大学入試改革への不安による大学付属を含む私立志向に加え,就学支援金(授業料補助)の拡充予定も私立志向を後押ししていると見られ,県内私立高校の志望者が1.7%増えている状況です。千葉県公立全体としては前年と比べてわずかにゆるやかな入試となりそうですが,個々に見ると志望者が増えている高校も減っている高校もあります。下の一覧を参考にしながら,出願に向けてしっかりと準備していきましょう。

高校別の状況はこちら
倍率上下がひと目でわかる!2020年春千葉県公立高校 志望者増減一覧

●志望倍率が高い高校ランキング
県立船橋高(普通)2.64 県立千葉高2.20 幕張総合高(看護)1.20
東葛飾高2.00 柏の葉高(情報理数)1.98 市立千葉高(普通)1.96
小金高(総合)1.94 津田沼高1.92 千葉東高1.91 柏の葉高(普通)1.90
市立千葉高(理数)1.85 幕張総合高1.78 鎌ヶ谷高1.72
佐倉(普通)1.72 佐倉東高(調理国際)1.70

●志望者が大きく増えた高校ランキング
津田沼高+162名 船橋東高+106名 松戸六実高+101名
幕張総合高(総合)+98名 白井高+71名 我孫子東高+56名
市川昴高+58名 銚子商業(商業・情報処理)+55名 船橋古和釜高+52名

>>進路希望調査の結果を見るときのポイント<<
志望倍率上昇 ➡2020年入試の倍率上昇への不安があるが,「進路希望調査」の結果を見て受験生が敬遠し,出願時には思ったほど難しくならない場合も。

志望倍率低下 ➡2020年入試の倍率低下を期待できるが,「進路希望調査」の結果を見て受験生が流入し,出願時には思ったほどゆるやかにならない場合も。

2020年入試の「選抜・評価方法」を発表!

10月中旬に前期選抜・後期選抜それぞれの「選抜・評価方法」が各高校のホームページで発表されました。前期では各高校がさまざまな方法で選抜を行っていますが,2018年春入試より選抜方法の透明化を図る方向で見直しが行われ,

①「学力検査」  ②「調査書(評定)」
③「調査書(出欠・行動・特別活動・部活動・特記事項)」
④「2日目検査(面接・自己表現・作文・小論文・適性検査・独自問題・その他)」

の合否判定に使うすべての資料を点数化して合計した「総得点」で選抜するように変更。これにより,選抜資料①~④の配点や比重がはっきりわかるようになりました。前期選抜・後期選抜で行われる最後の入試となる2020年春に配点などを変更する高校は多くありません。しかし,東葛飾高が前期で「評定」を135→67.5点満点に縮小するなど大きな変更も見られます。まずは普通科・理数系学科・国際系学科・総合学科96校について資料ごとの配点や比重をまとめた一覧(PDF)で志望校の選抜方法を確認しておきましょう。あわせて「前期選抜のキホン」「学力検査の比重が高い高校ランキング」「調査書の比重が高い高校ランキング」「2日目検査の比重が高い高校ランキング」の記事もご活用ください。

比重と変更点がひと目でわかる!2020年春 千葉公立「選抜・評価方法」一覧(PDF)

前期選抜のキホン   →くわしくは「千葉県公立高校の入試システム」(PDF)

①学力検査 100点満点×5教科=500点満点

→理数系学科で「数学・理科×1.5倍」,国際系学科で「英語×1.5倍」とする場合あり

②調査書(評定) 5段階評価×9教科×3学年=135点満点(在籍中学の平均値により加点・減点あり)

→一部の高校で135点×0.4~2倍に圧縮・拡大する場合あり(県立千葉では総合点に加算せず参考扱い)

③調査書(その他) 配点の大きさは高校によりさまざま

→5点満点の高校もあれば230点満点の高校もあり

④2日目検査 配点の大きさは高校によりさまざま

→3点満点の高校もあれば448点満点の高校もあり

多くの高校では「学力検査=500点満点」と「評定=135点満点」がそのまま合計されます。比重は「学力検査=79%」「評定=21%」になり,この時点で学力検査の比重がかなり高くなっています。高校によって配点が大きく異なる③④も加わることで「総得点」に対する各選抜資料の比重が変わってきますが,「学力検査」が全体の半分を下回る高校は96校中6校しかありません。60~69%は35校,70%以上は42校という状況です。一方で,②③を合計しても「調査書」の比重が50%を超える高校はなく,「2日目検査」が50%を超える高校もありません。前期選抜でも「学力検査」が最重視されているのです。

学力検査の比重が高い高校ランキング

学校名(学科) 学力検査 調査書 2日目検査
内申(評定) その他
県立千葉高 99% 1%
千葉東高 89% 10% 2%
県立船橋高(理数) 89% 10% 1%
県立船橋高(普通) 87% 12% 2%
長生高(理数) 81% 18% 1%
東葛飾高 80% 11% 10%
佐原高(理数) 79% 18% 0.7% 2%
県立柏高(理数) 78% 18% 2% 2%
佐倉高(理数) 78% 18% 4%
小金高(総合) 78% 21% 2%

県内の上位校が並びます。最も学力検査の比重が高いのは県立千葉高です。「総得点」は505点満点。調査書は点として加算せずに参考とする程度で,作文も5点満点と小さく,ほぼ学力検査500点満点で合否が決まる選抜方法といえます。上位校では調査書の部活・生徒会などの実績がほとんど加点対象になりません。また,2日目検査の比重を低く設定する学校が多く,1~10%にとどまる状況です。さらに千葉東高では内申を0.4倍,県立船橋高・東葛飾高では内申を0.5倍に圧縮していることから,相対的に学力検査の比重を高めています。県立船橋高・長生高・佐原高・県立柏高・佐倉高・成東高の理数科では数学・理科を各1.5倍(合計600点満点),成田国際高の国際科では英語を1.5倍(合計550点満点)にして学力検査の比重が8~9割を占める状況です。「学力検査の比重が高い高校」では,評定に自信がなくても学力検査の得点力が高ければ有利になるといえます。

調査書の比重が高い高校ランキング

学校名(学科) 学力検査 調査書 2日目検査
内申(評定) その他
野田中央高 43% 23% 20% 13%
小見川高 48% 26% 11% 14%
千城台高 61% 33% 4% 2%
船橋東高 64% 34% 1% 0.4%
沼南高柳高 56% 30% 3% 11%
鎌ヶ谷西高 47% 25% 7% 21%
四街道北高 46% 25% 7% 22%
犢橋高 45% 12% 20% 23%
船橋豊富高 58% 16% 16% 10%
市原高 53% 14% 17% 16%

野田中央高・小見川高・千城台高・船橋東高・沼南高柳高・鎌ヶ谷西高・四街道北高は評定を2倍した270点満点です。最も調査書の比重が高い野田中央高では評定270点満点・その他230点満点としていますが,比重は学力検査と同じ43%です。船橋東高は,上位校では珍しく評定を2倍の270点満点としていますが,2日目検査の面接が3点満点と小さく,学力検査の比重が64%を占める状況です。

2日目検査の比重が高い高校ランキング

学校名(学科) 学力検査 調査書 2日目検査
内申(評定) その他
市立習志野高(普通) 46% 12% 41%
関宿高 50% 14% 7% 30%
船橋法典高 50% 14% 6% 30%
松戸馬橋高 53% 14% 3% 29%
多古高(普通) 52% 14% 6% 28%
市立柏高(普通) 56% 15% 2% 26%
八街高(総合) 52% 14% 10% 23%
京葉高 57% 15% 5% 23%
犢橋高 45% 12% 20% 23%
四街道北高 46% 25% 7% 22%
行徳高 60% 16% 2% 22%

調査書よりも比重が高く,学力検査に次いで2日目検査を重視する高校が目立ちます。最も比重が高い市立習志野高(普通)は,自己表現400点満点・面接48点満点で,あわせると学力検査500点満点に近い比重です。特に自己表現の配点が高いため,事前の準備をしておきましょう。また,習志野市内生の優先入学制度があるため,注意が必要です。

2020年春の『入学者選抜実施要項』を発表!

9/12に千葉県教育委員会より『令和2年度千葉県公立高等学校入学者選抜実施要項』が発表され,後期選抜に使用される「K」の値や,傾斜配点(理数科・国際教養科などで特定教科の得点にかける倍率)が判明しました。前期選抜・後期選抜として実施される最後の入試ということもあり,ほとんど変更はなく,佐倉南高が「K」を2→3とした程度です。募集定員や検査内容とともに「K」「傾斜配点」を一覧にまとめました。志望校について,来春の選抜方法を確認しておきましよう。

2020年春千葉公立「定員・面接・自己表現・集団討論・作文・小論文・適性検査」一覧(PDF)

2020年春入試の募集定員を発表!

県内国公私立の中3生は前年より約480人減少の約53,420人となる見込みです。これに伴って千葉公立高(全日制)の募集定員は440人(11クラス)分減りました。
1学区では泉5→4クラス,2学区では市川東・津田沼各9→8クラス,船橋豊富6→5クラス,市川工業(建築)2→1クラス,3学区では鎌ヶ谷西7→6クラス,5学区では旭農業(園芸)2→1クラス,6学区では大網(普通)2→1クラス,松尾4→3クラス,9学区では君津青葉・京葉各4→3クラスと,全県で11校の定員削減です。学区別に見ると,1・3・5学区各1クラス減,2学区4クラス減,6・9学区各2クラス減となり,4・7・8学区は変動がありませんでした。
2019年春は千葉東9→8クラス,幕張総合(総合)18→17クラス,千葉西9→8クラス,佐原(普通)7→6クラス,長生(普通)7→6クラスのように上位校の定員削減が目立ちましたが,2020年春に定員を戻す高校はありませんでした。なお,市川東・津田沼の定員削減により普通科で9クラス募集の高校は柏中央・柏南・柏陵の3校のみとなりました。
下の一覧表で気になる高校の募集定員や選抜方法を確認しておきましよう。

2020年春千葉公立「定員・面接・自己表現・集団討論・作文・小論文・適性検査」一覧(PDF)

2020年春入試の検査内容を発表!

前期選抜・後期選抜になって10年目の千葉公立入試。2021年春には一本化されるため,前期・後期としては最後の入試です。
押さえておきたい変更点を見ていきましょう。2020年入試で前期の「第2日の検査」を変更したのは5校5学科,後期「必要に応じて実施する検査」を変更したのは千城台1校のみでした。2018年春の変更は前期18校19学科,後期5校5学科で,特に「適性検査→自己表現」「自己表現→面接」という前期の変更が目立ちました。しかし,ここ2年の変更は落ち着いている状況です。近年は前期選抜枠の比率変更も少なくなっていますが,2020年春は県立船橋(理数科)が60%→100%に拡大するため,注意が必要です。高校別の検査内容については,2020年春千葉公立「面接・自己表現・集団討論・作文・小論文・適性検査・独自問題」一覧(PDF)をご活用ください。

なお,2016年春からは専門学科の前期定員枠が「50~80%」→「50~100%」に拡大。2018年春の前期選抜では内申(調査書の評定),学力検査,2日目検査など合否判定に使うすべての資料を点数化した「総合点」で選抜されるように変更されています。2019年10月中旬には各高校のホームページ上で「選抜・評価方法」が公表され,内申・学力検査・2日目検査それぞれの配点(満点)が判明するので確認しておきましょう。

①浦安・生浜・大多喜・沼南・成田北で前期2日目検査を変更,志願理由書の提出は7校8学科に減少

2020年春に前期選抜「第2日の検査」を変更する高校はわずかでです。
浦安高:面接・自己表現→自己表現
生浜高:面接・自己表現→面接
大多喜高:面接→自己表現
沼南高:面接・自己表現→面接
成田北高:面接→自己表現

後期選抜の「必要に応じて実施する検査」は実施校が減少しており,2020年春は千城台高校が前年に実施していた面接を廃止します。

志願理由書の提出が必要な高校も年々減少傾向にあります。2020年春は幕張総合高校(総合学科・看護学科)のうち総合学科で提出不要となったことから,提出校は7校9学科→7校8学科まで減少しました。

②県立船橋高校は理数科の前期選抜枠を60%から100%に拡大

専門学科の前期選抜定員枠は2016年春から「50~80%」→「50~100%」に拡大。これに伴って多くの専門学科が前期枠を100%とする中で,長生(理数科)・成東(理数科)・松戸国際(国際教養科)は80%,佐倉(理数科)・市立稲毛(国際教養科)・市立千葉(理数科)は75%を採用しています。
県立船橋(理数科)では2019年春まで普通科と同じ60%としていましたが,2020年春は一気に100%へ拡大。後期選抜は(欠員が出なければ)廃止となりました。2019年春の県立船橋(理数科)は,実質倍率が前期選抜で4.46倍(受検者107名→合格者24名),後期選抜で2.63倍(受検者42名→合格者16名)と,かなりの高倍率でした。仮に前期の受検者が前年と同じ107名だった場合,前期枠が100%となることで実質倍率が4.46→2.68倍に緩和される計算です。それでも高倍率ではありますが,前期・後期一本化を1年先取りした形になり,「前期で一度落とされて後期で合格」という状況が改善されるといえます。

一律に加点・減点される内申点(評定)に注意!
在籍中学の評定合計平均値(m値)を知っておこう

5段階評価 × 9教科 × 3学年 = 135点満点
公立中学から県立・市立の出願高校に提出される内申(評定)は上記のように算出されます。各生徒につけられる評価基準は一律ではなく,3学年合計の平均が105点を超える高い中学もあれば,85点を下回る低い中学もあります。そのため,2008年春の入試から中学でつけた内申点をそのまま使わないようになり,
自分が通う中学校の平均が「95点」より高い分が減点され,低い分が加点される
というしくみになりました。
たとえば,別々の中学に通う隆君と恵さんの内申が同じ81点の場合
・隆君の中学が平均105点だと95点より10点高い分が引かれ,71点に
・恵さんの中学が平均85点だと95点より10点低い分が足され,91点に
隆君と恵さんの内申点は20点も差がつくことになり,
同じ内申点でも中学が違うと有利になったり,不利になったりする
ことが起こるようになっています。

2019年春の各中学校の平均内申(m値)を見ると,県内最高の中学は「108」点,県内最低の中学は「80」点で,その差は「28」点もありました。県が定めた基準値95点からの差が大きくなればなるほど強制的な調整も大きくなり,特に県内最高の「108」点の中学では個々の生徒の内申点が一律で「13」点も引かれてしまうことになるので,本来なら合格できた高校に届かなくなることも起こりえます。評定平均が高い中学には“評価基準が甘い”場合もあれば,“学力の高い生徒が集まっている”場合もあるのです。特に後者の場合,内申が不当に下げられたことになります。

くわしくは→千葉県公立高校入試システムp.71「算式1って何だろう?」

そこで気になるのは,自分が通う中学の平均内申(m値)が「高いか?」「低いか?」ですね。下のグラフと一覧で近年の状況がチェックできます。2020年春の平均内申は3年2学期(12月)の成績が出た後に,みなさんが通う中学の先生へ確認しておきましょう。なお,2021年春の入試改革(前期選抜・後期選抜→一本化)の際には,内申点の調整は廃止する方向で検討されています。

自分の中学の平均内申を見て
95点より「高い」➡内申点が引かれる分,よりいっそう学力検査の準備に取り組みましょう!
95点より「低い」➡内申点が足されると油断せず,学力検査の準備に取り組みましょう!

2019年(平成31年度)千葉県公立高校入試はここが変わる!

千葉県公立 後期選抜の出願状況を発表!

2月22日(金)に締め切られた千葉県公立高校の出願状況が発表されました。志願変更期間は2月25日(月)・26日(火)と間近の2日間しかありませんが,出願校の状況を確認し,中学校や塾の先生と相談しながら志願変更を考えましょう。

倍率上下がひと目でわかる!2019年春千葉県公立 後期志願者増減一覧

志願倍率が2.0倍を超えた高校

市立千葉高(理数)3.20 県立船橋高(理数)2.88 成田国際高(普通)2.68 佐倉高(普通)2.57 県立千葉高2.29
小金高(総合)2.29 県立船橋(普通)2.27 八千代高(普通)2.18 東葛飾高2.17 柏の葉高(普通)2.17
市立千葉高(普通)2.14 千葉東高2.08 市立松戸(普通)2.02 柏南高2.02 市立稲毛高(国際)2.00

千葉県公立高校 前期選抜の出願状況を発表!

いよいよ始まる千葉県公立高校入試。2月4日(月)に締め切られた「前期選抜」の出願状況が発表されました。応募者数・応募倍率について前年との比較を一覧表にまとめましたので,出願校の状況を確認しておきましょう。
応募者が増えている高校でも必要以上に不安になることはありません。チャレンジ受験が増えているだけであれば合格ラインはそれほど変わらないからです。逆に,応募者が減っている高校でも油断してはいけません。
学力検査は2月12日(火),面接・自己表現・適性検査・作文などの検査は2月13日(水)です。健康管理に注意しながら,しっかりと準備して入試に臨みましょう。

倍率上下がひと目でわかる!2019年春千葉県公立 前期志願者増減一覧

千葉県公立高校 入試直前の進路希望調査を発表

毎年1月8日時点で県内の公立高校を目指す中学3年生の志望校を集計した進路希望調査。入試が「厳しくなりそうか」「やさしくなりそうか」がわかる資料です。

2019年春の入試では,中学卒業生の減少(-2.1%)に伴って県立・市立高校の募集定員を2.1%(720名)減らしています。これに対して公立高校(全日制)の志望者は3万9551名→3万8021名と3.9%(1530名)減少したため,志望倍率は前年を0.02ポイント下回る1.16倍になりました。大学入試改革に対する不安などから大学付属高校を含む私立志向が高まっており,特に県外私立高校の志望者が増えている状況です。千葉県公立全体としては前年と比べてわずかにゆるやかな入試となりそうですが,個々に見ると志望者が増えている高校も減っている高校もあります。下の一覧を参考にしながら,出願に向けてしっかりと準備していきましょう。

高校別の状況はこちら
倍率上下がひと目でわかる!2019年春千葉県公立高校 志望者増減一覧

●志望倍率が高い高校ランキング
県立船橋高(普通)2.50 県立千葉高2.25 成田国際高(普通)2.25
千葉東高2.20 県立柏高(理数)2.13 市立松戸高(国際)2.10
小金高(総合)2.06 市立松戸高(普通)2.06 県立船橋高(理数)2.00
柏の葉高(普通)1.97 佐倉高(普通)1.93 幕張総合高(看護)1.90
市立千葉高(普通)1.86 鎌ヶ谷高1.86 松戸国際高(普通)1.82
成田国際(国際)1.82 東葛飾高1.81

●志望者が大きく増えた高校ランキング
市立松戸高(普通)+110名 千城台高+85名 佐倉高(普通)+84名
市立千葉高(普通)+78名 東金商業高(商業・情報)+57名
市川南高+45名 市立習志野高(普通)+45名 小金高(総合)+42名

>>進路希望調査の結果を見るときのポイント<<
志望倍率上昇 ➡2019年入試の倍率上昇への不安があるが,「進路希望調査」の結果を見て受験生が敬遠し,出願時には思ったほど難しくならない場合も。

志望倍率低下 ➡2019年入試の倍率低下を期待できるが,「進路希望調査」の結果を見て受験生が流入し,出願時には思ったほどゆるやかにならない場合も。

2019年入試の「選抜・評価方法」を発表!

10月19日(金)に前期選抜・後期選抜それぞれの「選抜・評価方法」が各高校のホームページで発表されました。前期では各高校がさまざまな方法で選抜を行っていますが,2018年春入試より選抜方法の透明化を図る方向で見直しが行われ,

①「学力検査」  ②「調査書(評定)」
③「調査書(出欠・行動・特別活動・部活動・特記事項)」
④「2日目検査(面接・自己表現・作文・小論文・適性検査・独自問題・その他)」

の合否判定に使うすべての資料を点数化して合計した「総得点」で選抜するように変更。これにより,選抜資料①~④の配点や比重がはっきりわかるようになりました。2019年春に配点などを変更する高校は多くありません。まずは普通科・理数系学科・国際系学科・総合学科96校について資料ごとの配点や比重をまとめた一覧(PDF)で志望校の選抜方法を確認しておきましょう。あわせて「前期選抜のキホン」「学力検査の比重が高い高校ランキング」「調査書の比重が高い高校ランキング」「2日目検査の比重が高い高校ランキング」の記事もご活用ください。

比重と変更点がひと目でわかる!2019年春 千葉公立「選抜・評価方法」一覧(PDF)

 

前期選抜のキホン   →くわしくは「千葉県公立高校の入試システム」(PDF)

①学力検査 100点満点×5教科=500点満点

→理数系学科で「数学・理科×1.5倍」,国際系学科で「英語×1.5倍」とする場合あり

②調査書(評定) 5段階評価×9教科×3学年=135点満点(在籍中学の平均値により加点・減点あり)

→一部の高校で135点×0.4~2倍に圧縮・拡大する場合あり

③調査書(その他) 配点の大きさは高校によりさまざま

5点満点の高校もあれば230点満点の高校もあり

④2日目検査 配点の大きさは高校によりさまざま

3点満点の高校もあれば448点満点の高校もあり

多くの高校では「学力検査=500点満点」と「評定=135点満点」がそのまま合計されます。比重は「学力検査=79%」「評定=21%」になり,この時点で学力検査の比重がかなり高くなっています。高校によって配点が大きく異なる③④も加わることで「総得点」に対する各選抜資料の比重が変わってきますが,「学力検査」が全体の半分を下回る高校は96校中6校しかありません。60~69%は35校,70%以上は40校という状況です。一方で,②③を合計しても「調査書」の比重が50%を超える高校はなく,「2日目検査」が50%を超える高校もありません。前期選抜でも「学力検査」が最重視されているのです。

学力検査の比重が高い高校ランキング

学校名(学科) 学力検査 調査書 2日目検査
内申
(評定)
その他
県立千葉高 99% 1%
千葉東高 89% 10% 2%
県立船橋高(理数) 89% 10% 1%
県立船橋高(普通) 87% 12% 2%
長生高(理数) 81% 18% 1%
佐原高(理数) 79% 18% 0.7% 2%
県立柏高(理数) 78% 18% 2% 2%
佐倉高(理数) 78% 18% 4%
小金高(総合) 78% 21% 2%
成田国際高(国際) 77% 19% 4%
成東高(理数) 77% 17% 2% 4%

県内の上位校が並びます。最も学力検査の比重が高いのは県立千葉高です。「総得点」は505点満点。調査書は判定の際に参考とする程度で,作文も5点満点と小さく,ほぼ学力検査500点満点で合否が決まる選抜方法といえます。上位校では調査書の部活・生徒会などの実績がほとんど加点対象になりません。また,2日目検査の比重を低く設定する学校が多く,どの高校も5%を下回る状況です。さらに千葉東高では内申を0.4倍,県立船橋高では内申を0.5倍に圧縮していることから,相対的に学力検査の比重を高めています。県立船橋高・長生高・佐原高・県立柏高・佐倉高・成東高の理数科では数学・理科を各1.5倍(合計600点満点),成田国際高の国際科では英語を1.5倍(合計550点満点)にして学力検査の比重が8~9割を占める状況です。「学力検査の比重が高い高校」では,評定に自信がなくても学力検査の得点力が高ければ有利になるといえます。

調査書の比重が高い高校ランキング

学校名(学科) 学力検査 調査書 2日目検査
内申(評定) その他
野田中央高 43% 23% 20% 13%
小見川高 48% 26% 11% 14%
千城台高 61% 33% 4% 2%
船橋東高 64% 34% 1% 0.4%
沼南高柳高 56% 30% 3% 11%
鎌ヶ谷西高 47% 25% 7% 21%
四街道北高 46% 25% 7% 22%
犢橋高 45% 12% 20% 23%
船橋豊富高 58% 16% 16% 10%
大多喜高 61% 17% 15% 7%

野田中央高・小見川高・千城台高・船橋東高・沼南高柳高・鎌ヶ谷西高・四街道北高は評定を2倍した270点満点です。最も比重が高い野田中央高では評定270点満点・その他230点満点としていますが,比重は学力検査と同じ43%です。船橋東高は,上位校では珍しく評定を2倍の270点満点としていますが,2日目検査の面接が3点満点と小さく,学力検査の比重が64%を占める状況です。

2日目検査の比重が高い高校ランキング

学校名(学科) 学力検査 調査書 2日目検査
内申(評定) その他
市立習志野高(普通) 46% 12% 41%
関宿高 50% 14% 7% 30%
船橋法典高 50% 14% 6% 30%
松戸馬橋高 53% 14% 3% 29%
多古高(普通) 52% 14% 6% 28%
生浜高 53% 14% 5% 28%
沼南高 53% 14% 5% 27%
市立柏高(普通) 56% 15% 2% 26%
京葉高 57% 15% 5% 23%
八街高(総合) 51% 14% 13% 23%
犢橋高 45% 12% 20% 23%

調査書よりも比重が高く,学力検査に次いで2日目検査を重視する高校が目立ちます。最も比重が高い市立習志野高(普通)は,自己表現400点満点・面接48点満点で,あわせると学力検査500点満点に近い比重です。特に自己表現の配点が高いため,事前の準備をしておきましょう。また,習志野市内生の優先入学制度があるため,注意が必要です。

2019年春入試の募集定員を発表!

県内国公私立の中3生は前年より約990人減少の約53,900人となる見込みです。これに伴って千葉公立高(全日制)の募集定員は720人(18クラス)分減りました。高校ごとに見ると,東葛飾は併設中学からの内部進学により高校外部募集が2クラス減,市原と鶴舞桜が丘の統合により2クラス減となったほか,14校で各1クラス削減。学区別に見ると,1学区6クラス減,2学区4クラス減,3・7・9学区各2クラス減,4・5学区各1クラス減となりました。
千葉東9→8クラス,幕張総合(総合)18→17クラス,千葉西9→8クラス,佐原(普通)7→6クラス,長生(普通)7→6クラスのように,2018年春とは一転して上位校の定員削減が目立っています。そのほか,前年に8→9クラスに増やした船橋芝山が8クラス募集に戻すなど9→8クラスとする削減が多く,普通科で9クラス募集の高校は市川東・柏中央・柏南・津田沼・柏陵の5校のみとなりました。
下の一覧表で気になる高校の募集定員や選抜方法を確認しておきましよう。

2019年春千葉公立「定員・面接・自己表現・集団討論・作文・小論文・適性検査」一覧(PDF)

増減がひと目でわかる!2019年春千葉公立「募集定員」一覧(倍率推移付)(PDF)

2019年春入試の検査内容を発表!

前期選抜・後期選抜になって9年目の千葉公立入試。押さえておきたいおもな変更点を見ていきましょう。2019入試で前期の「第2日の検査」を変更したのは6校8学科,後期「必要に応じて実施する検査」を変更したのは印旛明誠1校のみでした。2018年春の変更は前期18校19学科,後期5校5学科で,特に「適性検査→自己表現」「自己表現→面接」という前期の変更が目立ちました。しかし,2019年春を含めて残り2回(予定)となった前期選抜・後期選抜の変更は落ち着いている状況です。近年は前期選抜枠の比率変更も少なくなっており,2019年春に変更する高校はありませんでした。高校別の検査内容については,変更点がひと目でわかる!2019年春千葉公立「面接・自己表現・集団討論・作文・小論文・適性検査・独自問題」一覧(PDF)をご活用ください。

なお,2016年春からは専門学科の前期定員枠が「50~80%」→「50~100%」に拡大。2018年春の前期選抜では内申(調査書の評定),学力検査,2日目検査など合否判定に使うすべての資料を点数化した「総合点」で選抜されるように変更されています。2018年10月には各高校のホームページ上で「選抜・評価方法」が公表され,内申・学力検査・2日目検査それぞれの配点(満点)が判明するので確認しておきましょう。

①市立柏・白井・流山南・市立松戸などで前期2日目検査を変更,志願理由書の提出は8校10学科に減少

2018年春は下記の通り「適性検査→自己表現」「自己表現→面接」に変更する高校が目立ちました。
「適性検査→自己表現」の高校14校:我孫子高・市川南高・浦安高・小見川高・犢橋高・佐倉西高・佐倉南高(適性検査→面接・自己表現)・土気高・富里高・成田国際高・柏陵高・船橋二和高・市立松戸(普)・四街道高
「自己表現→面接」の高校4校:君津高(自己表現→面接・自己表現)・佐倉東高・幕張総合高・八千代西高

2019年春は,前期選抜「第2日の検査」を変更する高校はわずかでです。
一宮商業高:面接→自己表現
市立柏高(普通科):面接・適性検査→面接・自己表現
白井高:自己表現→面接
東金商業高(商業科・情報処理科):面接・自己表現→自己表現
流山南高:面接・自己表現→自己表現
市立松戸(普通科):面接・自己表現→自己表現

後期選抜の「必要に応じて実施する検査」は実施校が減少しており,2019年春は印旛明誠高校がが前年に実施していた面接を廃止します。

志願理由書の提出が必要な高校も年々減少傾向にあり,2019年春は市立習志野高校(普通科・商業科)などで不要となったことから,提出校は11校15学科→8校10学科まで減少しました。

②幕張総合高校は普通科から総合学科へ,市原高校・鶴舞桜が丘高校は統合

「県立学校改革推進プラン・第3次実施プログラム」の一環として,幕張総合高校の普通科が総合学科に移行します。検査の内容に変更はありませんが,10月に発表される「選抜・評価方法」で選抜方法を確認しておきましょう。市原高校と鶴舞桜が丘高校が再編され,市原高校として普通科・園芸科の募集が行われるようになります。園芸科は前期選抜枠・検査内容ともに前年の鶴舞桜が丘高校と変更はありませんが,志願理由書の提出が不要になります。

一律に加点・減点される内申点(評定)に注意!
在籍中学の評定合計平均値(m値)を知っておこう

5段階評価 × 9教科 × 3学年 = 135点満点
公立中学から県立・市立の出願高校に提出される内申(評定)は上記のように算出されます。各生徒につけられる評価基準は一律ではなく,3学年合計の平均が105点を超える高い中学もあれば,85点を下回る低い中学もあります。そのため,2008年春の入試から中学でつけた内申点をそのまま使わないようになり,
自分が通う中学校の平均が「95点」より高い分が減点され,低い分が加点される
というしくみになりました。
たとえば,別々の中学に通う隆君と恵さんの内申が同じ81点の場合
・隆君の中学が平均105点だと95点より10点高い分が引かれ,71点に
・恵さんの中学が平均85点だと95点より10点低い分が足され,91点に
隆君と恵さんの内申点は20点も差がつくことになり,
同じ内申点でも中学が違うと有利になったり,不利になったりする
ことが起こるようになっています。

2018年春の各中学校の平均内申(m値)を見ると,県内最高の中学は107点,県内最低の中学は84点で,その差は23点もありました。県が定めた基準値95点からの差が大きくなればなるほど強制的な調整も大きくなり,特に県内最高の107点の中学では個々の生徒の内申点が一律で12点も引かれてしまうことになるので,本来なら合格できた高校に届かなくなることも起こりえます。評定平均が高い中学には“評価基準が甘い”場合もあれば,“学力の高い生徒が集まっている”場合もあるのです。特に後者の場合,内申が不当に下げられたことになります。

くわしくは→千葉県公立高校入試システムp.71「算式1って何だろう?」

そこで気になるのは,自分が通う中学の平均内申(m値)が「高いか?」「低いか?」ですね。下のグラフと一覧で近年の状況がチェックできます。2019年春の平均内申は3年2学期の成績が出た後に,みなさんが通う中学の先生へ確認しておきましょう。

自分の中学の平均内申を見て
95点より「高い」➡内申点が引かれる分,よりいっそう学力検査の準備に取り組みましょう!
95点より「低い」➡内申点が足されると油断せず,学力検査の準備に取り組みましょう!