目次

2020年(令和2年度)千葉県公立高校入試はここが変わる!

2020年入試の「選抜・評価方法」を発表!

10月中旬に前期選抜・後期選抜それぞれの「選抜・評価方法」が各高校のホームページで発表されました。前期では各高校がさまざまな方法で選抜を行っていますが,2018年春入試より選抜方法の透明化を図る方向で見直しが行われ,

①「学力検査」  ②「調査書(評定)」
③「調査書(出欠・行動・特別活動・部活動・特記事項)」
④「2日目検査(面接・自己表現・作文・小論文・適性検査・独自問題・その他)」

の合否判定に使うすべての資料を点数化して合計した「総得点」で選抜するように変更。これにより,選抜資料①~④の配点や比重がはっきりわかるようになりました。前期選抜・後期選抜で行われる最後の入試となる2020年春に配点などを変更する高校は多くありません。しかし,東葛飾高が前期で「評定」を135→67.5点満点に縮小するなど大きな変更も見られます。まずは普通科・理数系学科・国際系学科・総合学科96校について資料ごとの配点や比重をまとめた一覧(PDF)で志望校の選抜方法を確認しておきましょう。あわせて「前期選抜のキホン」「学力検査の比重が高い高校ランキング」「調査書の比重が高い高校ランキング」「2日目検査の比重が高い高校ランキング」の記事もご活用ください。

比重と変更点がひと目でわかる!2020年春 千葉公立「選抜・評価方法」一覧(PDF)

前期選抜のキホン   →くわしくは「千葉県公立高校の入試システム」(PDF)

①学力検査 100点満点×5教科=500点満点

→理数系学科で「数学・理科×1.5倍」,国際系学科で「英語×1.5倍」とする場合あり

②調査書(評定) 5段階評価×9教科×3学年=135点満点(在籍中学の平均値により加点・減点あり)

→一部の高校で135点×0.4~2倍に圧縮・拡大する場合あり(県立千葉では総合点に加算せず参考扱い)

③調査書(その他) 配点の大きさは高校によりさまざま

→5点満点の高校もあれば230点満点の高校もあり

④2日目検査 配点の大きさは高校によりさまざま

→3点満点の高校もあれば448点満点の高校もあり

多くの高校では「学力検査=500点満点」と「評定=135点満点」がそのまま合計されます。比重は「学力検査=79%」「評定=21%」になり,この時点で学力検査の比重がかなり高くなっています。高校によって配点が大きく異なる③④も加わることで「総得点」に対する各選抜資料の比重が変わってきますが,「学力検査」が全体の半分を下回る高校は96校中6校しかありません。60~69%は35校,70%以上は42校という状況です。一方で,②③を合計しても「調査書」の比重が50%を超える高校はなく,「2日目検査」が50%を超える高校もありません。前期選抜でも「学力検査」が最重視されているのです。

学力検査の比重が高い高校ランキング

学校名(学科) 学力検査 調査書 2日目検査
内申(評定) その他
県立千葉高 99% 1%
千葉東高 89% 10% 2%
県立船橋高(理数) 89% 10% 1%
県立船橋高(普通) 87% 12% 2%
長生高(理数) 81% 18% 1%
東葛飾高 80% 11% 10%
佐原高(理数) 79% 18% 0.7% 2%
県立柏高(理数) 78% 18% 2% 2%
佐倉高(理数) 78% 18% 4%
小金高(総合) 78% 21% 2%

県内の上位校が並びます。最も学力検査の比重が高いのは県立千葉高です。「総得点」は505点満点。調査書は点として加算せずに参考とする程度で,作文も5点満点と小さく,ほぼ学力検査500点満点で合否が決まる選抜方法といえます。上位校では調査書の部活・生徒会などの実績がほとんど加点対象になりません。また,2日目検査の比重を低く設定する学校が多く,1~10%にとどまる状況です。さらに千葉東高では内申を0.4倍,県立船橋高・東葛飾高では内申を0.5倍に圧縮していることから,相対的に学力検査の比重を高めています。県立船橋高・長生高・佐原高・県立柏高・佐倉高・成東高の理数科では数学・理科を各1.5倍(合計600点満点),成田国際高の国際科では英語を1.5倍(合計550点満点)にして学力検査の比重が8~9割を占める状況です。「学力検査の比重が高い高校」では,評定に自信がなくても学力検査の得点力が高ければ有利になるといえます。

調査書の比重が高い高校ランキング

学校名(学科) 学力検査 調査書 2日目検査
内申(評定) その他
野田中央高 43% 23% 20% 13%
小見川高 48% 26% 11% 14%
千城台高 61% 33% 4% 2%
船橋東高 64% 34% 1% 0.4%
沼南高柳高 56% 30% 3% 11%
鎌ヶ谷西高 47% 25% 7% 21%
四街道北高 46% 25% 7% 22%
犢橋高 45% 12% 20% 23%
船橋豊富高 58% 16% 16% 10%
市原高 53% 14% 17% 16%

野田中央高・小見川高・千城台高・船橋東高・沼南高柳高・鎌ヶ谷西高・四街道北高は評定を2倍した270点満点です。最も調査書の比重が高い野田中央高では評定270点満点・その他230点満点としていますが,比重は学力検査と同じ43%です。船橋東高は,上位校では珍しく評定を2倍の270点満点としていますが,2日目検査の面接が3点満点と小さく,学力検査の比重が64%を占める状況です。

2日目検査の比重が高い高校ランキング

学校名(学科) 学力検査 調査書 2日目検査
内申(評定) その他
市立習志野高(普通) 46% 12% 41%
関宿高 50% 14% 7% 30%
船橋法典高 50% 14% 6% 30%
松戸馬橋高 53% 14% 3% 29%
多古高(普通) 52% 14% 6% 28%
市立柏高(普通) 56% 15% 2% 26%
八街高(総合) 52% 14% 10% 23%
京葉高 57% 15% 5% 23%
犢橋高 45% 12% 20% 23%
四街道北高 46% 25% 7% 22%
行徳高 60% 16% 2% 22%

調査書よりも比重が高く,学力検査に次いで2日目検査を重視する高校が目立ちます。最も比重が高い市立習志野高(普通)は,自己表現400点満点・面接48点満点で,あわせると学力検査500点満点に近い比重です。特に自己表現の配点が高いため,事前の準備をしておきましょう。また,習志野市内生の優先入学制度があるため,注意が必要です。

2020年春の『入学者選抜実施要項』を発表!

9/12に千葉県教育委員会より『令和2年度千葉県公立高等学校入学者選抜実施要項』が発表され,後期選抜に使用される「K」の値や,傾斜配点(理数科・国際教養科などで特定教科の得点にかける倍率)が判明しました。前期選抜・後期選抜として実施される最後の入試ということもあり,ほとんど変更はなく,佐倉南高が「K」を2→3とした程度です。募集定員や検査内容とともに「K」「傾斜配点」を一覧にまとめました。志望校について,来春の選抜方法を確認しておきましよう。

2020年春千葉公立「定員・面接・自己表現・集団討論・作文・小論文・適性検査」一覧(PDF)

 

2020年春入試の募集定員を発表!

県内国公私立の中3生は前年より約480人減少の約53,420人となる見込みです。これに伴って千葉公立高(全日制)の募集定員は440人(11クラス)分減りました。
1学区では泉5→4クラス,2学区では市川東・津田沼各9→8クラス,船橋豊富6→5クラス,市川工業(建築)2→1クラス,3学区では鎌ヶ谷西7→6クラス,5学区では旭農業(園芸)2→1クラス,6学区では大網(普通)2→1クラス,松尾4→3クラス,9学区では君津青葉・京葉各4→3クラスと,全県で11校の定員削減です。学区別に見ると,1・3・5学区各1クラス減,2学区4クラス減,6・9学区各2クラス減となり,4・7・8学区は変動がありませんでした。
2019年春は千葉東9→8クラス,幕張総合(総合)18→17クラス,千葉西9→8クラス,佐原(普通)7→6クラス,長生(普通)7→6クラスのように上位校の定員削減が目立ちましたが,2020年春に定員を戻す高校はありませんでした。なお,市川東・津田沼の定員削減により普通科で9クラス募集の高校は柏中央・柏南・柏陵の3校のみとなりました。
下の一覧表で気になる高校の募集定員や選抜方法を確認しておきましよう。

2020年春千葉公立「定員・面接・自己表現・集団討論・作文・小論文・適性検査」一覧(PDF)

2020年春入試の検査内容を発表!

前期選抜・後期選抜になって10年目の千葉公立入試。2021年春には一本化されるため,前期・後期としては最後の入試です。
押さえておきたい変更点を見ていきましょう。2020年入試で前期の「第2日の検査」を変更したのは5校5学科,後期「必要に応じて実施する検査」を変更したのは千城台1校のみでした。2018年春の変更は前期18校19学科,後期5校5学科で,特に「適性検査→自己表現」「自己表現→面接」という前期の変更が目立ちました。しかし,ここ2年の変更は落ち着いている状況です。近年は前期選抜枠の比率変更も少なくなっていますが,2020年春は県立船橋(理数科)が60%→100%に拡大するため,注意が必要です。高校別の検査内容については,2020年春千葉公立「面接・自己表現・集団討論・作文・小論文・適性検査・独自問題」一覧(PDF)をご活用ください。

なお,2016年春からは専門学科の前期定員枠が「50~80%」→「50~100%」に拡大。2018年春の前期選抜では内申(調査書の評定),学力検査,2日目検査など合否判定に使うすべての資料を点数化した「総合点」で選抜されるように変更されています。2019年10月中旬には各高校のホームページ上で「選抜・評価方法」が公表され,内申・学力検査・2日目検査それぞれの配点(満点)が判明するので確認しておきましょう。

①浦安・生浜・大多喜・沼南・成田北で前期2日目検査を変更,志願理由書の提出は7校8学科に減少

2020年春に前期選抜「第2日の検査」を変更する高校はわずかでです。
浦安高:面接・自己表現→自己表現
生浜高:面接・自己表現→面接
大多喜高:面接→自己表現
沼南高:面接・自己表現→面接
成田北高:面接→自己表現

後期選抜の「必要に応じて実施する検査」は実施校が減少しており,2020年春は千城台高校が前年に実施していた面接を廃止します。

志願理由書の提出が必要な高校も年々減少傾向にあります。2020年春は幕張総合高校(総合学科・看護学科)のうち総合学科で提出不要となったことから,提出校は7校9学科→7校8学科まで減少しました。

②県立船橋高校は理数科の前期選抜枠を60%から100%に拡大

専門学科の前期選抜定員枠は2016年春から「50~80%」→「50~100%」に拡大。これに伴って多くの専門学科が前期枠を100%とする中で,長生(理数科)・成東(理数科)・松戸国際(国際教養科)は80%,佐倉(理数科)・市立稲毛(国際教養科)・市立千葉(理数科)は75%を採用しています。
県立船橋(理数科)では2019年春まで普通科と同じ60%としていましたが,2020年春は一気に100%へ拡大。後期選抜は(欠員が出なければ)廃止となりました。2019年春の県立船橋(理数科)は,実質倍率が前期選抜で4.46倍(受検者107名→合格者24名),後期選抜で2.63倍(受検者42名→合格者16名)と,かなりの高倍率でした。仮に前期の受検者が前年と同じ107名だった場合,前期枠が100%となることで実質倍率が4.46→2.68倍に緩和される計算です。それでも高倍率ではありますが,前期・後期一本化を1年先取りした形になり,「前期で一度落とされて後期で合格」という状況が改善されるといえます。

一律に加点・減点される内申点(評定)に注意!
在籍中学の評定合計平均値(m値)を知っておこう

5段階評価 × 9教科 × 3学年 = 135点満点
公立中学から県立・市立の出願高校に提出される内申(評定)は上記のように算出されます。各生徒につけられる評価基準は一律ではなく,3学年合計の平均が105点を超える高い中学もあれば,85点を下回る低い中学もあります。そのため,2008年春の入試から中学でつけた内申点をそのまま使わないようになり,
自分が通う中学校の平均が「95点」より高い分が減点され,低い分が加点される
というしくみになりました。
たとえば,別々の中学に通う隆君と恵さんの内申が同じ81点の場合
・隆君の中学が平均105点だと95点より10点高い分が引かれ,71点に
・恵さんの中学が平均85点だと95点より10点低い分が足され,91点に
隆君と恵さんの内申点は20点も差がつくことになり,
同じ内申点でも中学が違うと有利になったり,不利になったりする
ことが起こるようになっています。

2019年春の各中学校の平均内申(m値)を見ると,県内最高の中学は「108」点,県内最低の中学は「80」点で,その差は「28」点もありました。県が定めた基準値95点からの差が大きくなればなるほど強制的な調整も大きくなり,特に県内最高の「108」点の中学では個々の生徒の内申点が一律で「13」点も引かれてしまうことになるので,本来なら合格できた高校に届かなくなることも起こりえます。評定平均が高い中学には“評価基準が甘い”場合もあれば,“学力の高い生徒が集まっている”場合もあるのです。特に後者の場合,内申が不当に下げられたことになります。

くわしくは→千葉県公立高校入試システムp.71「算式1って何だろう?」

そこで気になるのは,自分が通う中学の平均内申(m値)が「高いか?」「低いか?」ですね。下のグラフと一覧で近年の状況がチェックできます。2020年春の平均内申は3年2学期(12月)の成績が出た後に,みなさんが通う中学の先生へ確認しておきましょう。なお,2021年春の入試改革(前期選抜・後期選抜→一本化)の際には,内申点の調整は廃止する方向で検討されています。

自分の中学の平均内申を見て
95点より「高い」➡内申点が引かれる分,よりいっそう学力検査の準備に取り組みましょう!
95点より「低い」➡内申点が足されると油断せず,学力検査の準備に取り組みましょう!

2019年(平成31年度)千葉県公立高校入試はここが変わる!

千葉県公立 後期選抜の出願状況を発表!

2月22日(金)に締め切られた千葉県公立高校の出願状況が発表されました。志願変更期間は2月25日(月)・26日(火)と間近の2日間しかありませんが,出願校の状況を確認し,中学校や塾の先生と相談しながら志願変更を考えましょう。

倍率上下がひと目でわかる!2019年春千葉県公立 後期志願者増減一覧

志願倍率が2.0倍を超えた高校

市立千葉高(理数)3.20 県立船橋高(理数)2.88 成田国際高(普通)2.68 佐倉高(普通)2.57 県立千葉高2.29
小金高(総合)2.29 県立船橋(普通)2.27 八千代高(普通)2.18 東葛飾高2.17 柏の葉高(普通)2.17
市立千葉高(普通)2.14 千葉東高2.08 市立松戸(普通)2.02 柏南高2.02 市立稲毛高(国際)2.00

千葉県公立高校 前期選抜の出願状況を発表!

いよいよ始まる千葉県公立高校入試。2月4日(月)に締め切られた「前期選抜」の出願状況が発表されました。応募者数・応募倍率について前年との比較を一覧表にまとめましたので,出願校の状況を確認しておきましょう。
応募者が増えている高校でも必要以上に不安になることはありません。チャレンジ受験が増えているだけであれば合格ラインはそれほど変わらないからです。逆に,応募者が減っている高校でも油断してはいけません。
学力検査は2月12日(火),面接・自己表現・適性検査・作文などの検査は2月13日(水)です。健康管理に注意しながら,しっかりと準備して入試に臨みましょう。

倍率上下がひと目でわかる!2019年春千葉県公立 前期志願者増減一覧

千葉県公立高校 入試直前の進路希望調査を発表

毎年1月8日時点で県内の公立高校を目指す中学3年生の志望校を集計した進路希望調査。入試が「厳しくなりそうか」「やさしくなりそうか」がわかる資料です。

2019年春の入試では,中学卒業生の減少(-2.1%)に伴って県立・市立高校の募集定員を2.1%(720名)減らしています。これに対して公立高校(全日制)の志望者は3万9551名→3万8021名と3.9%(1530名)減少したため,志望倍率は前年を0.02ポイント下回る1.16倍になりました。大学入試改革に対する不安などから大学付属高校を含む私立志向が高まっており,特に県外私立高校の志望者が増えている状況です。千葉県公立全体としては前年と比べてわずかにゆるやかな入試となりそうですが,個々に見ると志望者が増えている高校も減っている高校もあります。下の一覧を参考にしながら,出願に向けてしっかりと準備していきましょう。

高校別の状況はこちら
倍率上下がひと目でわかる!2019年春千葉県公立高校 志望者増減一覧

●志望倍率が高い高校ランキング
県立船橋高(普通)2.50 県立千葉高2.25 成田国際高(普通)2.25
千葉東高2.20 県立柏高(理数)2.13 市立松戸高(国際)2.10
小金高(総合)2.06 市立松戸高(普通)2.06 県立船橋高(理数)2.00
柏の葉高(普通)1.97 佐倉高(普通)1.93 幕張総合高(看護)1.90
市立千葉高(普通)1.86 鎌ヶ谷高1.86 松戸国際高(普通)1.82
成田国際(国際)1.82 東葛飾高1.81

●志望者が大きく増えた高校ランキング
市立松戸高(普通)+110名 千城台高+85名 佐倉高(普通)+84名
市立千葉高(普通)+78名 東金商業高(商業・情報)+57名
市川南高+45名 市立習志野高(普通)+45名 小金高(総合)+42名

>>進路希望調査の結果を見るときのポイント<<
志望倍率上昇 ➡2019年入試の倍率上昇への不安があるが,「進路希望調査」の結果を見て受験生が敬遠し,出願時には思ったほど難しくならない場合も。

志望倍率低下 ➡2019年入試の倍率低下を期待できるが,「進路希望調査」の結果を見て受験生が流入し,出願時には思ったほどゆるやかにならない場合も。

2019年入試の「選抜・評価方法」を発表!

10月19日(金)に前期選抜・後期選抜それぞれの「選抜・評価方法」が各高校のホームページで発表されました。前期では各高校がさまざまな方法で選抜を行っていますが,2018年春入試より選抜方法の透明化を図る方向で見直しが行われ,

①「学力検査」  ②「調査書(評定)」
③「調査書(出欠・行動・特別活動・部活動・特記事項)」
④「2日目検査(面接・自己表現・作文・小論文・適性検査・独自問題・その他)」

の合否判定に使うすべての資料を点数化して合計した「総得点」で選抜するように変更。これにより,選抜資料①~④の配点や比重がはっきりわかるようになりました。2019年春に配点などを変更する高校は多くありません。まずは普通科・理数系学科・国際系学科・総合学科96校について資料ごとの配点や比重をまとめた一覧(PDF)で志望校の選抜方法を確認しておきましょう。あわせて「前期選抜のキホン」「学力検査の比重が高い高校ランキング」「調査書の比重が高い高校ランキング」「2日目検査の比重が高い高校ランキング」の記事もご活用ください。

比重と変更点がひと目でわかる!2019年春 千葉公立「選抜・評価方法」一覧(PDF)

 

前期選抜のキホン   →くわしくは「千葉県公立高校の入試システム」(PDF)

①学力検査 100点満点×5教科=500点満点

→理数系学科で「数学・理科×1.5倍」,国際系学科で「英語×1.5倍」とする場合あり

②調査書(評定) 5段階評価×9教科×3学年=135点満点(在籍中学の平均値により加点・減点あり)

→一部の高校で135点×0.4~2倍に圧縮・拡大する場合あり

③調査書(その他) 配点の大きさは高校によりさまざま

5点満点の高校もあれば230点満点の高校もあり

④2日目検査 配点の大きさは高校によりさまざま

3点満点の高校もあれば448点満点の高校もあり

多くの高校では「学力検査=500点満点」と「評定=135点満点」がそのまま合計されます。比重は「学力検査=79%」「評定=21%」になり,この時点で学力検査の比重がかなり高くなっています。高校によって配点が大きく異なる③④も加わることで「総得点」に対する各選抜資料の比重が変わってきますが,「学力検査」が全体の半分を下回る高校は96校中6校しかありません。60~69%は35校,70%以上は40校という状況です。一方で,②③を合計しても「調査書」の比重が50%を超える高校はなく,「2日目検査」が50%を超える高校もありません。前期選抜でも「学力検査」が最重視されているのです。

学力検査の比重が高い高校ランキング

学校名(学科) 学力検査 調査書 2日目検査
内申
(評定)
その他
県立千葉高 99% 1%
千葉東高 89% 10% 2%
県立船橋高(理数) 89% 10% 1%
県立船橋高(普通) 87% 12% 2%
長生高(理数) 81% 18% 1%
佐原高(理数) 79% 18% 0.7% 2%
県立柏高(理数) 78% 18% 2% 2%
佐倉高(理数) 78% 18% 4%
小金高(総合) 78% 21% 2%
成田国際高(国際) 77% 19% 4%
成東高(理数) 77% 17% 2% 4%

県内の上位校が並びます。最も学力検査の比重が高いのは県立千葉高です。「総得点」は505点満点。調査書は判定の際に参考とする程度で,作文も5点満点と小さく,ほぼ学力検査500点満点で合否が決まる選抜方法といえます。上位校では調査書の部活・生徒会などの実績がほとんど加点対象になりません。また,2日目検査の比重を低く設定する学校が多く,どの高校も5%を下回る状況です。さらに千葉東高では内申を0.4倍,県立船橋高では内申を0.5倍に圧縮していることから,相対的に学力検査の比重を高めています。県立船橋高・長生高・佐原高・県立柏高・佐倉高・成東高の理数科では数学・理科を各1.5倍(合計600点満点),成田国際高の国際科では英語を1.5倍(合計550点満点)にして学力検査の比重が8~9割を占める状況です。「学力検査の比重が高い高校」では,評定に自信がなくても学力検査の得点力が高ければ有利になるといえます。

調査書の比重が高い高校ランキング

学校名(学科) 学力検査 調査書 2日目検査
内申(評定) その他
野田中央高 43% 23% 20% 13%
小見川高 48% 26% 11% 14%
千城台高 61% 33% 4% 2%
船橋東高 64% 34% 1% 0.4%
沼南高柳高 56% 30% 3% 11%
鎌ヶ谷西高 47% 25% 7% 21%
四街道北高 46% 25% 7% 22%
犢橋高 45% 12% 20% 23%
船橋豊富高 58% 16% 16% 10%
大多喜高 61% 17% 15% 7%

野田中央高・小見川高・千城台高・船橋東高・沼南高柳高・鎌ヶ谷西高・四街道北高は評定を2倍した270点満点です。最も比重が高い野田中央高では評定270点満点・その他230点満点としていますが,比重は学力検査と同じ43%です。船橋東高は,上位校では珍しく評定を2倍の270点満点としていますが,2日目検査の面接が3点満点と小さく,学力検査の比重が64%を占める状況です。

2日目検査の比重が高い高校ランキング

学校名(学科) 学力検査 調査書 2日目検査
内申(評定) その他
市立習志野高(普通) 46% 12% 41%
関宿高 50% 14% 7% 30%
船橋法典高 50% 14% 6% 30%
松戸馬橋高 53% 14% 3% 29%
多古高(普通) 52% 14% 6% 28%
生浜高 53% 14% 5% 28%
沼南高 53% 14% 5% 27%
市立柏高(普通) 56% 15% 2% 26%
京葉高 57% 15% 5% 23%
八街高(総合) 51% 14% 13% 23%
犢橋高 45% 12% 20% 23%

調査書よりも比重が高く,学力検査に次いで2日目検査を重視する高校が目立ちます。最も比重が高い市立習志野高(普通)は,自己表現400点満点・面接48点満点で,あわせると学力検査500点満点に近い比重です。特に自己表現の配点が高いため,事前の準備をしておきましょう。また,習志野市内生の優先入学制度があるため,注意が必要です。

2019年春入試の募集定員を発表!

県内国公私立の中3生は前年より約990人減少の約53,900人となる見込みです。これに伴って千葉公立高(全日制)の募集定員は720人(18クラス)分減りました。高校ごとに見ると,東葛飾は併設中学からの内部進学により高校外部募集が2クラス減,市原と鶴舞桜が丘の統合により2クラス減となったほか,14校で各1クラス削減。学区別に見ると,1学区6クラス減,2学区4クラス減,3・7・9学区各2クラス減,4・5学区各1クラス減となりました。
千葉東9→8クラス,幕張総合(総合)18→17クラス,千葉西9→8クラス,佐原(普通)7→6クラス,長生(普通)7→6クラスのように,2018年春とは一転して上位校の定員削減が目立っています。そのほか,前年に8→9クラスに増やした船橋芝山が8クラス募集に戻すなど9→8クラスとする削減が多く,普通科で9クラス募集の高校は市川東・柏中央・柏南・津田沼・柏陵の5校のみとなりました。
下の一覧表で気になる高校の募集定員や選抜方法を確認しておきましよう。

2019年春千葉公立「定員・面接・自己表現・集団討論・作文・小論文・適性検査」一覧(PDF)

増減がひと目でわかる!2019年春千葉公立「募集定員」一覧(倍率推移付)(PDF)

2019年春入試の検査内容を発表!

前期選抜・後期選抜になって9年目の千葉公立入試。押さえておきたいおもな変更点を見ていきましょう。2019入試で前期の「第2日の検査」を変更したのは6校8学科,後期「必要に応じて実施する検査」を変更したのは印旛明誠1校のみでした。2018年春の変更は前期18校19学科,後期5校5学科で,特に「適性検査→自己表現」「自己表現→面接」という前期の変更が目立ちました。しかし,2019年春を含めて残り2回(予定)となった前期選抜・後期選抜の変更は落ち着いている状況です。近年は前期選抜枠の比率変更も少なくなっており,2019年春に変更する高校はありませんでした。高校別の検査内容については,変更点がひと目でわかる!2019年春千葉公立「面接・自己表現・集団討論・作文・小論文・適性検査・独自問題」一覧(PDF)をご活用ください。

なお,2016年春からは専門学科の前期定員枠が「50~80%」→「50~100%」に拡大。2018年春の前期選抜では内申(調査書の評定),学力検査,2日目検査など合否判定に使うすべての資料を点数化した「総合点」で選抜されるように変更されています。2018年10月には各高校のホームページ上で「選抜・評価方法」が公表され,内申・学力検査・2日目検査それぞれの配点(満点)が判明するので確認しておきましょう。

①市立柏・白井・流山南・市立松戸などで前期2日目検査を変更,志願理由書の提出は8校10学科に減少

2018年春は下記の通り「適性検査→自己表現」「自己表現→面接」に変更する高校が目立ちました。
「適性検査→自己表現」の高校14校:我孫子高・市川南高・浦安高・小見川高・犢橋高・佐倉西高・佐倉南高(適性検査→面接・自己表現)・土気高・富里高・成田国際高・柏陵高・船橋二和高・市立松戸(普)・四街道高
「自己表現→面接」の高校4校:君津高(自己表現→面接・自己表現)・佐倉東高・幕張総合高・八千代西高

2019年春は,前期選抜「第2日の検査」を変更する高校はわずかでです。
一宮商業高:面接→自己表現
市立柏高(普通科):面接・適性検査→面接・自己表現
白井高:自己表現→面接
東金商業高(商業科・情報処理科):面接・自己表現→自己表現
流山南高:面接・自己表現→自己表現
市立松戸(普通科):面接・自己表現→自己表現

後期選抜の「必要に応じて実施する検査」は実施校が減少しており,2019年春は印旛明誠高校がが前年に実施していた面接を廃止します。

志願理由書の提出が必要な高校も年々減少傾向にあり,2019年春は市立習志野高校(普通科・商業科)などで不要となったことから,提出校は11校15学科→8校10学科まで減少しました。

②幕張総合高校は普通科から総合学科へ,市原高校・鶴舞桜が丘高校は統合

「県立学校改革推進プラン・第3次実施プログラム」の一環として,幕張総合高校の普通科が総合学科に移行します。検査の内容に変更はありませんが,10月に発表される「選抜・評価方法」で選抜方法を確認しておきましょう。市原高校と鶴舞桜が丘高校が再編され,市原高校として普通科・園芸科の募集が行われるようになります。園芸科は前期選抜枠・検査内容ともに前年の鶴舞桜が丘高校と変更はありませんが,志願理由書の提出が不要になります。

一律に加点・減点される内申点(評定)に注意!
在籍中学の評定合計平均値(m値)を知っておこう

5段階評価 × 9教科 × 3学年 = 135点満点
公立中学から県立・市立の出願高校に提出される内申(評定)は上記のように算出されます。各生徒につけられる評価基準は一律ではなく,3学年合計の平均が105点を超える高い中学もあれば,85点を下回る低い中学もあります。そのため,2008年春の入試から中学でつけた内申点をそのまま使わないようになり,
自分が通う中学校の平均が「95点」より高い分が減点され,低い分が加点される
というしくみになりました。
たとえば,別々の中学に通う隆君と恵さんの内申が同じ81点の場合
・隆君の中学が平均105点だと95点より10点高い分が引かれ,71点に
・恵さんの中学が平均85点だと95点より10点低い分が足され,91点に
隆君と恵さんの内申点は20点も差がつくことになり,
同じ内申点でも中学が違うと有利になったり,不利になったりする
ことが起こるようになっています。

2018年春の各中学校の平均内申(m値)を見ると,県内最高の中学は107点,県内最低の中学は84点で,その差は23点もありました。県が定めた基準値95点からの差が大きくなればなるほど強制的な調整も大きくなり,特に県内最高の107点の中学では個々の生徒の内申点が一律で12点も引かれてしまうことになるので,本来なら合格できた高校に届かなくなることも起こりえます。評定平均が高い中学には“評価基準が甘い”場合もあれば,“学力の高い生徒が集まっている”場合もあるのです。特に後者の場合,内申が不当に下げられたことになります。

くわしくは→千葉県公立高校入試システムp.71「算式1って何だろう?」

そこで気になるのは,自分が通う中学の平均内申(m値)が「高いか?」「低いか?」ですね。下のグラフと一覧で近年の状況がチェックできます。2019年春の平均内申は3年2学期の成績が出た後に,みなさんが通う中学の先生へ確認しておきましょう。

自分の中学の平均内申を見て
95点より「高い」➡内申点が引かれる分,よりいっそう学力検査の準備に取り組みましょう!
95点より「低い」➡内申点が足されると油断せず,学力検査の準備に取り組みましょう!

 

2018年(平成30年度)千葉県公立高校入試はここが変わる!

千葉県公立 後期選抜の出願状況を発表!

2月23日(金)に締め切られた千葉県公立高校の出願状況が発表されました。志願変更期間は2月26日(月)・27日(火)と間近の2日間しかありませんが,出願校の状況を確認し,中学校や塾の先生と相談しながら志願変更を考えましょう。

高校別の状況はこちら

倍率上下がひと目でわかる!2018年春千葉県公立 後期志願者増減一覧

志願倍率が2.0倍を超えた高校

市立稲毛高(国際)3.50 松戸国際高(国際)3.04 佐倉高(理数)2.70 東葛飾高2.64 成田国際高(普通)2.59 県立船橋高(普通)2.50 八千代高(普通2.32) 市立千葉高(理数)2.30 鎌ヶ谷高2.30 千葉東高2.23 柏南高2.06 千葉女子高(普通)2.05 柏の葉高(普通)2.02 県立柏高(普通)2.01 市立稲毛高(普通)2.00

 

千葉県立・市立高校 入試直前の進路希望調査を発表

毎年1月8日時点で県内の公立高校を目指す中学3年生の志望校を集計した進路希望調査。入試が「厳しくなりそうか」「やさしくなりそうか」がわかる資料です。

2018年春の入試では,中学卒業生の減少(-0.7%)にともなって県立・市立高校の募集定員を0.8%(280名)減らしています。これに対して公立高校の志望者は2.3%(934名)の減少となったため,志望倍率は前年を0.02ポイント下回る1.18倍になりました。全体としては,わずかながら前年よりゆるやかな入試となりそうです。

高校別の状況はこちら
倍率上下がひと目でわかる!2018年春千葉県立・市立 志望者増減一覧

●志望倍率が高い高校ランキング
幕張総合高(看護)2.75 県立船橋高(普通)2.47 県立千葉高2.18
成田国際高(普通)2.12 市立稲毛高(国際)2.08 千葉東高2.06
市立千葉高(理数)2.03 柏の葉高(普通)1.98 市立松戸高(国際)1.98
東葛飾高1.97 小金高1.93 鎌ヶ谷高1.90 八千代高(普通)1.80
成田国際(国際)1.74 県立松戸高(芸術)1.70 松戸国際高(普通)1.69

●志望者が大きく増えた高校ランキング
東葛飾高+112名 鎌ヶ谷高+103名 成田国際高(普通)+101名
八千代高(普通)+91名 市立松戸高(普通)+85名 柏の葉高(普通)+80名
千葉女子高(普通)+71名 千葉東高+63名 柏南高+57名 市立稲毛高(普通)+47名

>>進路希望調査の結果を見るときのポイント<<

志望倍率上昇 ➡2018年入試の倍率上昇への不安があるが,「進路希望調査」の結果を見て受験生が敬遠し,出願時には思ったほど難しくならない場合も。

志望倍率低下 ➡2018年入試の倍率低下を期待できるが,「進路希望調査」の結果を見て受験生が流入し,出願時には思ったほどゆるやかにならない場合も。

2021年春から前期選抜・後期選抜を一本化へ

2017年11月に行われた「千葉県公立高等学校入学者選抜方法等改善協議会」で,現行の「前期選抜」「後期選抜」は廃止して入試を1回にする改善試案が提出されました。2017年度の小学6年生が高校を受験する2021年春からの一本化に向けて,具体的な選抜方法が検討される予定です。

改善試案の概要

前期選抜 [2018年春参考] 後期選抜 [2018年春参考] 改善試案
試験日 2月中旬 [2/13・14] 3月上旬 [3/1] 本検査 2月下旬の2日間
1日目 ・学力検査(5教科) ・学力検査(5教科)

・必要に応じて面接・作文など

・学力検査(3教科)
2日目 ・面接・作文・適性検査・学校独自問題などから1つ以上 ・学力検査(2教科)

・面接・作文・適性検査・学校独自問題などから1つ以上

願書提出 2日間 [2/2・5] 1日 [2/23] 2日間
志願変更 2日間 [2/26・27] 2日間
追検査 1日(本検査に準じた検査)
合格発表 2月下旬 [2/20] 3月上旬 [3/7] 3月上旬(本検査・追検査をあわせて同一日に)

入試制度見直しの背景

①無用な不合格の経験

前期選抜の定員枠は全体の6割程度で,後期合格者の多くは前期で一度不合格にされ,同じ高校の後期に出願している状況。

→1回入試であれば定員枠が拡がり,無用な不合格者が出なくなる

②前期・後期の評価・選抜方法の違いがわかりにくい

「前期=多様な能力を多元的に評価」「後期=学習成果を評価」として,異なる視点で選抜する方針。しかし,前期・後期とも学力検査を課しているため,違いがわかりにくい。

→2回行う意味が薄れており,1回選抜での多元的な評価方法を模索

③中学・高校での授業確保が難しい

2回選抜となっていることで高校入試が長期化し,中学・高校ともに授業時数の確保が難しくなっている。

→1回入試であれば入試期間が短縮され,現状よりも授業が確保しやすい

入試が2回から1回になると,不安に思う方もいるでしょう。実際にはどうなのか,次の例で考えてみます。

1学年320名(8クラス)を募集する普通科高校では,前期選抜の定員が60%の192名になります。この高校を志望する受験生が400名だとしましょう。前期選抜では2.08倍もの倍率になり,半数以上の208名が不合格に。おおよそ2人に1人しか合格できません。後期選抜の定員は残りの128名。前期不合格の208名だけが再受験した場合,倍率は1.63倍で,当初の志望者400名のうち128名が一度不合格を味わう計算です。

これが1回入試になると,定員320名に対して受験者400名ですから倍率は1.25倍。最終的に合格する受験生は同じでも,前期(2.08倍)・後期(1.63倍)に分けた場合と比べて不安が小さい倍率になり,無用な不合格者も出さなくなるのです。