2019年(平成31年度)神奈川県公立高校入試はここが変わる!

学力向上進学重点校エントリー校を発表! 共通問題による自己表現検査の拡大へ

神奈川県教育委員会は2018年7月12日に「新たな学力向上進学重点校エントリー校」として13校の指定を発表しました。すでに指定されている学力向上進学重点校4校とあわせた17校で,2020年春までの共通問題による特色検査(自己表現検査)実施も公表されています。

●特色検査(自己表現)を共通問題・共通選択問題で実施する高校  2019年春導入校 2020年春導入校
学力向上進学重点校(2018~2020年度):横浜翠嵐高校柏陽高校湘南高校厚木高校
学力向上進学重点校エントリー校(2018~2020年度):川和高校多摩高校光陵高校横浜平沼高校希望ケ丘高校横浜緑ケ丘高校横須賀高校鎌倉高校茅ケ崎北陵高校平塚江南高校小田原高校大和高校相模原高校

自己表現検査は,2019年春入試で11校が実施する予定です。このうち,グループ討議による検査を行う神奈川総合高校(国際文化コース)を除く10校で,論理的思考力などを問う50~60分の記述式検査を実施。2018年春入試までは各校独自の出題による検査でしたが,2019年春には上記7校で検査の実施時間を60分に統一のうえ共通問題と共選択問題を組み合わせた自己表現が導入されます。学力向上進学重点校エントリー校のうち,横浜緑ケ丘は2019年春入試で学校独自の出題による50分の自己表現検査を行いますが,2019年春は60分の共通問題・共通選択問題での実施が見込まれます。また,小田原は2018年春に,光陵は2019年春に自己表現を廃止しましたが,2020年春に再導入。川和・多摩・横浜平沼・鎌倉・茅ケ崎北陵・大和・相模原は2020年春に新規導入となり,共通問題・共通選択問題による自己表現検査の実施が拡大する予定です。なお,エントリー校は,以下の5項目の達成状況に応じて学力向上進学重点校に指定されていく予定です。

(1)めざす生徒像を見据えて、「主体的・対話的で深い学び」の視点による教科指導等を展開し、高いレベルの思考力・判断力・表現力等の能力の育成を図るため、各学校において達成すべき学力水準を示している。
(2)県教育委員会が実施する生徒学力調査(2学年)の結果により、高い学力を身に付けさせている。
(3)生徒の7割以上が在学期間中に、英語検定2級程度以上のレベルを達成し、高い英語力を習得している。
(4)生徒の探究活動や全国規模の大会等での取組みなど、学校の教育活動全体を通じて、豊かな人間性や社会性を育み、その成果をあげている。
(5)全県立高校の中で、いわゆる難関と称される大学への現役進学において高い実績をあげている。

2019年春入試の選考基準を発表!

前期・後期選抜を一本化した共通選抜になって7年目の神奈川公立入試。2017年春は県立高校の専門コース廃止や,一部の総合学科の単位制普通科移行など学校再編に伴う変更が目立ちました。続く2018年春は磯子高校・相模原青陵高校・横須賀明光高校(国際科)が募集を停止し,三浦臨海高校と平塚農業初声分校が三浦初声高校として統合。2019年春は,吉田島高校が生活科学科を,横浜国際高校が国際バカロレアコースを新設する予定です。また,光陵高校が特色検査(自己表現)を廃止する一方で,横浜翠嵐高校・湘南高校・柏陽高校・厚木高校の自己表現に共通問題が導入されます。下の記事とあわせて「変更点がひと目でわかる!2019年春神奈川公立 内申・筆記・面接・特色検査一覧」もご活用ください。

①学力向上進学重点校(横浜翠嵐・湘南・柏陽・厚木)で自己表現に共通問題を導入

2018年春は県内11校で特色検査として記述式の自己表現を実施しました。2019年春は,このうち学力向上進学重点校に指定された横浜翠嵐・湘南・柏陽・厚木で,4校同じ「共通問題」と,各校が選ぶ「共通選択問題」を組み合わせて出題するように変更されます(2018年7/12に希望ヶ丘・横須賀・平塚江南も追加され,全7校実施に変更)。
一方,光陵高校では自己表現を廃止。希望ケ丘高校では1次・2次選考ともに自己表現の比重を下げ,1次は「内申:学力:面接:特色=3:5:2:2→3:5:2:1」に,2次は「学力:面接:特色=8:2:2→8:2:1」に変更しました。なお,柏陽・厚木・希望ヶ丘・平塚江南では自己表現の実施時間が50分→60分に拡大されています。

<<2019年春 記述式の自己表現を行う高校(県立9校/横浜市立1校)
共通問題・共通選択問題:横浜翠嵐・湘南・柏陽・厚木・希望ヶ丘・横須賀・平塚江南
学校独自作問:横浜緑ケ丘・横浜国際(バカロレア)・横浜市立横浜サイエンスフロンティア

②横浜国際高校に国際バカロレアコースを新設

「国際バカロレア(International Baccalaureate=IB)」とは,国際的に認められた大学入学資格が取得できる教育プログラムで,世界各国の学校で導入されています。横浜国際では,日本の高校卒業資格とともにIBの資格取得を目指す国際バカロレアコースを2019年春に新設。すでに「国際バカロレア・ディプロマ・プログラム認定校」となっている都立国際高校と連携協定を結ぶなど,新コース設置に向けた準備が進められている状況です。
定員は1学年25名で,うち5名程度は海外帰国生の特別募集とする予定です。全県共通の学力検査に加え,従来の国際科と同様の実技検査,コース独自の自己表現(記述式)を実施して「内申:学力:面接:自己:実技=4:4:2:2:2」の比率で選抜。他校のように1次選考・2次選考は行わず,定員の100%が前述の比率により判定されます。なお,国際科本体の選抜は「1次選考90%・2次選考10%」から「1回目選考80%・2回目選考20%」に変更され,「2回目選考」では国際バカロレアコースからのスライド合格も設けられる予定です。

2018年(平成30年度)神奈川県公立高校入試はここが変わる!

いよいよ始まる2018年春公立入試!出願状況を発表

1月31日(水)に締め切られた神奈川公立高校の出願。全日制課程の志願(応募)倍率は1.21→1.20と0.01ポイント下がりました。全体としては,わずかながら前年よりやさしくなりそうです。

志願変更期間は2月5日(月)~7日(水)。出願校の状況を確認し,中学校や塾の先生と相談しながら志願変更をじっくり考えましょう。

高校別の状況はこちら

倍率上下がひと目でわかる!2018年春神奈川県立・市立 応募者増減一覧

●出願時の応募倍率が高い高校ランキング(全日制高校)

横浜翠嵐高2.35 市立川崎総合科学高(情報科学)1.97 多摩高1.94

上矢部高(美術)1.90 市立橘高(国際)1.90 市立横浜商業高(スポーツマネジメント)1.87

横浜緑ケ丘高1.82 相原(畜産科学)1.74 市立川崎総合科学高(建設工学)1.74

湘南高1.67 市立川崎総合科学高(電子機械)1.64 横浜国際高1.62 横浜清陵高1.61

藤沢清流高1.60 市立横浜サイエンスフロンティア高1.60

●出願時の応募者が大きく増えた高校ランキング(全日制高校)

港北高+189名 藤沢清流高+144名 大和西高+137名 生田高+117名

横浜清陵高+112名 市立高津高+107名 大和東高+102名 希望ケ丘高+99名

横浜南陵+91名 逗葉高+81名 横浜翠嵐高+80名

>>出願締切時の結果を見るときのポイント<<

志願(応募)倍率上昇
最終的な実質倍率上昇への不安があるが,この結果を見て志願先変更時に受験生が敬遠し,思ったほど厳しくならない場合も。
志願(応募)倍率低下
最終的な実質倍率低下を期待できるが,この結果を見て志願先変更時に受験生が流入し,思ったほどゆるやかにならない場合も。

来春入試の倍率は上がる?下がる?高校の人気度がわかる進路希望調査

毎年10月20日時点で県が中学3年生の志望校を集計する進路希望調査。2018年春の入試が「厳しくなるか」「やさしくなるか」のヒントになる資料です。

2018年春の入試では,中学卒業生の減少にともなって県立・市立高校の募集定員を1.3%減らしています。公立高校の志望者は1.7%減ったため,志望倍率は1.29→1.28となり,2014年春の1.31倍をピークとして倍率低下傾向が続いています。背景には,学費補助浸透や,大学入試改革の不安による大学付属校人気といった私立高校への追い風があると考えられそうです。県全体として,公立高校入試はわずかながら前年よりも緩やかになりそうです。ただし,高校別に見ると志望者が増えた高校もあれば,減った高校もあり,来春入試の人気度を知ることができます。みなさんが受験を考えている高校の倍率が「上がるか」「下がるか」をうかがうヒントにもなるため,「倍率上下がひと目でわかる!2018年春神奈川県公立高校 志望者増減一覧」で確認しておきましょう。

進路希望調査の結果を見るときのポイント

志望倍率上昇
2018年入試の倍率上昇への不安があるが,「進路希望調査」の結果を見て受験生が敬遠し,思ったほど厳しくならない場合も。
志望倍率低下
2018年入試の倍率低下を期待できるが,「進路希望調査」の結果を見て受験生が流入し,思ったほどゆるやかにならない場合も。

倍率上下がひと目でわかる!2018年春神奈川県公立高校 志望者増減一覧

2018年入試の募集定員を発表!

公立の中3生は前年より約870人減少。これに対して神奈川公立高(全日制)の募集定員は555人(14クラス)分削減されました。「県立高校改革実施計画」により,磯子高(普通科)・相模原青陵高(単位制普通科)・横須賀明光高(国際科)の募集を停止。横浜国際高(国際科)・横須賀大津高(普通科)・津久井浜高(普通科)・深沢高(普通科)・舞岡高(普通科)・生田東高(普通科)など11校で1クラス削減したほか,クリエイティブスクールの大楠が1クラスの定員減となっています。

一方で,三浦臨海高と平塚農業初声分校を統合した三浦初声高に都市農業科を1クラス新設。ほかに鎌倉高(普通科)・港北高(普通科)・百合丘高(普通科)・横須賀高(普通科)・横浜清陵高(単位制普通科)・横浜南陵(普通科)など13校が1クラス増員となりました。

削減校のうち座間総合・津久井浜・深沢・舞岡・山北・大和南・横須賀大津は,前年に1クラス増員とした分を戻すかたちです。逆に前年1クラス削減の鶴見総合・横浜国際・横浜立野・横浜南陵は,増員して戻しました。上位校の定員変動としては鎌倉・横須賀の1クラス増が注目されます。なお,横浜翠嵐(9クラス)・柏陽(8クラス)・光陵(7クラス)は,それぞれ2014年春に増やした定員を維持しており,県立トップの横浜翠嵐・湘南ともに9クラス募集という状況が続いています。

変更点がひと目でわかる!2018年春神奈川公立「定員・内申・筆記・面接・特色検査」一覧(PDF)

定員減の高校

学校名 学科 クラス数
厚木清南 単位制普通科 6→7
鎌倉 普通科 8→9
上鶴間 普通科 8→9
上溝南 普通科 8→9
港北 普通科 8→9
鶴見総合 総合学科 6→7
橋本 普通科 7→8
三浦初声 都市農業科 0→1
山北 普通科 5→6
百合丘 普通科 9→10
横須賀 普通科 7→8
横浜清陵 単位制普通科 7→8
横浜立野 普通科 6→7
横浜南陵 普通科 6→7

定員増の高校

学校名 学科 クラス数
生田東 普通科 9→8
磯子 普通科 8→0
大楠 クリエイティブスクール 4→3
相模原青陵 単位制普通科 6→0
座間総合 総合学科 7→6
普通科 10→9
西湘 普通科 9→8
津久井浜 普通科 7→6
深沢 普通科 6→5
保土ケ谷 普通科 9→8
舞岡 普通科 9→8
大和南 普通科 9→8
横須賀大津 普通科 8→7
横須賀明光 国際科 2→0
横浜国際 国際科 5→4

2018年入試の選考基準を発表!

前期・後期選抜を一本化した共通選抜になって6年目の神奈川公立入試。前年は県立高校の専門コース廃止や,一部の総合学科の単位制普通科移行など学校再編に伴う変更が多くなっていましたが,来春は変更が少なくなっています。下の記事とあわせて「変更点がひと目でわかる!2018年春神奈川公立 内申・筆記・面接・特色検査一覧」もご活用ください。

①学校再編により3校が募集停止

県立高校の再編計画として,2020年春に「氷取沢高校と磯子高校」「弥栄高校と相模原青陵高校」「横須賀明光高校と大楠高校」「平塚農業高校と平塚商業高校」の統合が予定されています。これに伴って2018年春に磯子高校・相模原青陵高校・横須賀明光(国際科)の募集が停止となります。

②小田原高校が特色検査を廃止,柏陽高校は重点化を廃止

小田原高校では,横浜翠嵐高校・湘南高校・柏陽高校などと並んで,特色検査として学力検査に近い筆記試験を行っていましたが,2018年春にこれを廃止。1次選考は「内申:学力:面接:特色=3:5:2:2」→「内申:学力:面接=4:4:2」,2次選考は「学力:面接:特色=8:2:2」→「学力:面接=8:2」となり,1次選考では従来よりも内申の比重が高くなります。また,平塚江南高校は1次選考での自己表現の比重を下げ,「内申:学力:面接:特色=3:5:2:2」→「内申:学力:面接:特色=3:5:2:1」に変更しました。

柏陽高校の1次選考では,これまで「学力検査の英・国・数のうち点数の高い2教科の得点を2倍」する重点化が行われていましたが,2018年春に廃止。多くの高校と同じように5教科の学力検査の得点がそのまま合否判定に使われるようになります。一方,市立川崎高校では「内申の英語を1.5倍」,大師高校では「内申の英・国・数を2倍」,氷取沢高校では「内申の英語を2倍」とする重点化を新たに導入しました。